新大阪心理療法オフィスでは、精神保健や心理臨床の専門家の方や、その他の対人援助職の皆さまに、ケース・コンサルテーション、スーパービジョン、心理療法を提供しております。また、心理療法目的で患者さんをご紹介していただくことを歓迎いたします。
ケース・コンサルテーション
みなさんの日々の臨床活動や業務のなかで、どう理解したらよいものか悩んでいる困難な状況はありませんか。その患者さん・クライエントさん・学生さんの心のなかで、あるいは患者さんがたとみなさんの間で、そして専門家同士の間で一体なにが起こっているのか、私たちと一緒にいまいちど整理し、検討し直してみませんか。
みなさんと私たちがともに議論することによって、精神分析的な理解の方法が、その困難な状況に新たな視点をもたらすことが期待できます。
ケース・コンサルテーションは、通常、1回50分を1~数回程度という短期間で終了します。継続的・長期的な議論をご希望の方は、次に挙げるスーパービジョンをおすすめします。
- ケース・コンサルテーションについてはこちらの書籍もぜひご参照ください: マーカス・エヴァンス(著), 仙道由香(訳), 2022, 「チーム医療の現場を支える精神分析的アプローチ: 精神病のコミュニケーションを解き明かす」, 誠信書房. (Marcus Evans, 2016, Making Room for Madness in Mental Health: The Psychoanalytic Understanding of Psychotic Communication, Routledge. ) - 誠信書房のサイトに移動します
- 詳しくは「学びたい方へ」のページもご覧ください
スーパービジョン
あなたが担当している精神分析的心理療法および精神力動的心理療法について、スーパービジョンをおこないます。
ケース・コンサルテーションは1~数回で終了しますが、スーパービジョンは毎週1回で長期的に継続するという点が異なります。また、ケース・コンサルテーションはある状況についてともに議論するという姿勢であるのに対し、スーパービジョンはあなたの心理療法技術を向上させることを目指すという教育的意味合いが強いものです。
通常毎週1セッション(50分)で、原則として同一の事例について継続的に検討していきます。
スーパーバイザーと1対1でおこなう個人スーパービジョンのほか、小グループを対象としたグループ・スーパービジョンも対応可能です。
- 詳しくは「学びたい方へ」のページもご覧ください
スーパービジョンを通し、患者さんの心のなかばかりではなく、あなた自身の心のなかでなにが起こっているのか、そして患者さんとあなたの心がどう影響を及ぼしあっているのか見えてくるようになると、あなた自身の心と向き合い、より深く理解することがいかに大切であるか気づいてゆくことでしょう。そのことに気づいた方は、心理療法を受けることをおすすめします。
なお、当オフィスでは、同一の心理療法士からスーパービジョンと心理療法の両方を受けることはできません。あらかじめご了承ください。
心理療法
専門家が心理療法を希望される場合も、一般の方と同様、まずアセスメント・コンサルテーションを受けていただきます。
アセスメント・コンサルテーションは、心理療法があなたの役に立てるかどうか、立てるとするならばどのような心理療法がよいのか丁寧に話し合うプロセスです。アセスメント・コンサルテーションの結果、心理療法を開始しないという結論に至る場合もあります。
ご紹介
患者さんをご紹介いただくことを歓迎いたします。当オフィスでは、大人の方を対象とした精神分析的視点に基づく心理療法を提供しています。
ご紹介に際しては、ご紹介の背景や、治療歴・入院歴を含むこれまでの経緯等をお知らせください。また、医学的治療を受けておられる場合は主治医によるご紹介状をご準備いただけますようお願いいたします。なお、当オフィスの担当者がご紹介いただいた患者さんにお会いする前に、より詳しい状況についてお問い合わせさせていただく場合がございます。